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Column 19 : 代表作の撮影秘話@ 「母娘の絆」篇

 

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僕が脚本も手がけたイナータススキンケアシリーズの企業CM「母娘の絆」篇。

母子家庭の母と娘を主人公に描いた作品です。

 

「見ている人が、思わずほろっときてしまうもの…」

 

スポンサーさんから、こうオーダーされたんです。

逆に言うと、たったそれだけ。別にドラマを作ってくれとか、親子をテーマにしてくれとか、そんな注文は一切なかった。

でも、ちょうど東日本大震災の後で、世間でも“絆”が見直されている時期だったんです。

だから、僕は「親子の絆」を描いてみたいと思った。

 

その時、インスピレーションを受けた作品がありました。

いつか見た母と娘のドキュメンタリー映像。

 

舞台はファミリーレストラン。

長女と母親が半年ぶりに2人の時間を過ごしている。

 

だけど、母親はケータイで話してばかり。障害を持つ妹の心配ばかりしてるんですね。

…すると、突然長女が店を飛び出して行きます。

涙を流しながら走る、走る…。

 

今までずっと我慢していたものが込み上げ、爆発したんですね。

娘を追いかける母親。

そして、この時初めて母親は長女への気持ちに気づくんです。

 

この作品を思い出し、僕は「母娘の絆」篇のファーストシーンに公園を選びました。

まだ小さい娘が、ひとりぼっちで寂しそうに公園のブランコにいる。

 

そこへ、仕事帰りの母親が駆けて来る…。

ここから、2人の物語が始まります。

 

お互い余裕がなく、なかなか素直になれない。

前半はナレーションでお互いの心情を綴らせました。そして、やがて娘が高校を卒業します。

2人のアルバムには、たくさんの思い出の写真。

 

「あなたがいたから、お母さん頑張れたの…」

 

 

クライマックス。アルバムを広げながら、母親が娘に言うセリフです。

僕は、このセリフを言わせたかった。

 

日本人って、なかなか親が子どもに感謝の言葉を述べることって少ないでしょ?

だから、どうしても言わせたかったんです。

 

僕が尊敬する、劇作家のつかこうへいさんがこんなことを言っていました。

 

「クリエイティブ側がどんなシチュエーションを作るかによって、主人公の心が左右される。その結果、どんなセリフを吐くのかにも大きく影響する」

 

だから、僕はあの公園のブランコのシーンを作った。ストーリーは、そこから膨らんでいったんです。

 

「演出家には感受性が必要だけど、それだけではダメ」

 

当たり前ですが、脚本には序破急があり、ある意味計算で作られます。

“人間は何に感動するのか!?”

そこを意識した上で設計し、構築していくのです。

 

私たちは、どこまでも「目に見える効果」にこだわっていきます。

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